眠りに落ちる瞬間、
頭蓋骨の接合部から滲み出るような
むず痒さが伴うことがある。
脳膜を破り、脳液が滲出するように。
決して気持ちいいものではない。
が、しかし。
その後に眠りの世界を彷徨える事を思うと
その切ないむず痒さが快感に変わって行く。
もう少し。もうちょいだ…
その刹那。
ヤツがそっとその行き先を変える。
ヤツの世界へ強制送還され、俺は落胆する。
ラプラス
眠りへ落ちる瞬間の快楽と
眠ることを許さぬ金縛りの不連続的な調和。
起きることも眠ることも許されぬ苦悶の地獄。
こうして俺の睡眠時間がさらに削られる。。。
脳から漏れた液が唸りとなって口から漏れる