田舎の じい様 が急逝した。
なかなか会えない俺の心配をしていたと聞いており、
暖かくなったら会いに行こうと思っていた矢先の出来事だった。
先日、小金井公園で拾ってきた、前夜の強風で落ちたと思しき
桜の枝を鞄に忍ばせ じい様の家に急いだ。
なんとか火葬に間に合い、まだ蕾だった桜の枝を棺桶に入れさせてもらった。
以前会った時よりさらに小さくなった じい様の亡骸。
なかなか会いに来られなかったことを詫びるしかなかった。
救いは周りのみんなが、何コも『超』がつくほど明るい人達ってことだった。
悲しみに浸る暇なんかありゃしない。
九十ウン歳の大往生。
笑って送り出してやらねばだべ、と。
2度の大戦を生き延びてきた じい様。
いつもカッコつけしいだった じい様。
マユが薄いの気にして自分でマユに墨を入れちゃうような じい様。
目が小さいのを気にして最後まで伊達メガネをしてた じい様。
出掛けるワケでもないのに、毎日白銀の髪を、オールバックにしてた じい様。
九十年間の娑婆勤め ごくろーさん。
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葬儀後、自宅に戻ると、部屋に残していった桜が咲いていましたとさー。
なので今日が我が家の開花宣言日としよう。
じい様の桜も咲いたかな。。。
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