代休日ということで、どこかにでかけたいとこあるかね?
と7担当の人に聞いてみると上野で五大浮世絵師展が開催中なのよ、と。
どれどれと調べてみると上野の森美術館で昨日(5月27日)からやっているみたいじゃない。
しかも喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳という、
┣¨ん素人な俺でも知った名前がずらり。しかも入場料がたった2,000円。
行くっきゃ騎士!ということで、びゅーんと上野駅。
俺、ずっと上野の森美術館だと思ってたとこが東京文化会館だった...(笑)
気を取り直しGoogleマップに案内されつつたどり着く。
来る途中にアソビューで買ったチケットを見せてそろっと入場。
平日の11時過ぎだってのに、意外に混んでいて驚いた。
入場してすぐ。
ワクワク感が高まる。ちなみに1階は歌麿、写楽、北斎で2階は広重、国芳が展示されているらしい。
国芳ファンな俺らは2階の国芳エリアからスタート。
写真を撮っていい作品は絵師1人につき1枚という┣¨ケチっぷり。
国芳は小子部栖軽豊浦里捕雷。
バギっとした色合い、筋肉質な躰、牙を剥く神獣。良き。
なにより相馬の古内裏や唐土姫 天竺冠者 斯波右衛門、酒田公時 碓井貞光 源次綱と妖怪を
見ることができたのが嬉しかったナァ。
相馬の古内裏のガシャドクロは、ずーーっと観たいと思ってたから嬉しかった~。
実に良い時間。
でその次は同じ2階の広重エリア。
国芳と同じくらいのスペースが確保されていた。
撮って良かったのは東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景。
東海道五拾三次の第一作目。スタート地点で東海道の起点・日本橋。
朝マズメを迎え、木戸が開放されたその瞬間が切り取られたような絵だった。
あとは切手で見たことのある月に雁。
満月を横切る雁の姿にうっとりよ。
それと魚づくし かながしらとかれい、の「かながしら」ってホウボウかしら?ホウボウよね、
とどうでもいいことで大盛りあがり(笑)
あと外と内姿八景シリーズの美人画とワイプを使った風景画の組み合わせがおもしろかった。
で、1階に戻り一番最初の歌麿。
撮って良かった写真は教訓親の目鑑 俗二云 ばくれん。
展示数がやたら少なく、ちょっと残念だなぁ、と思いながら観ていたら、
なんと撮っていいよ、のマークがついていたのが、ばくれん。
教訓親の目鑑シリーズで一番好きなばくれん。
ポ酒としては、イマイチなばくれんだけど、浮世絵のばくれんは良き。
教訓では説教臭いこと謳いつつ、別嬪さんが酒とアテのカニを片手にグイっと盃を傾けるの…良き(笑)
お次は写楽。
撮ってよかったのは三代目坂東彦三郎の鷺坂左内。
三代目坂東彦三郎のような目の小ささが苦手な俺は、写楽の役者絵の良さは残念ながら理解できないの。
ただ三代目大谷鬼次の川島治部五郎を観た瞬間、よくわからんけど、いいなぁ、と思った俺がいた。
太刀のバランスやふくらはぎの位置とかヘンテコなのに、目が釘付けになったのはなんでだろうね?
でもって最後の北斎。画狂老人卍の北斎。
サブタイトルにある怒涛のブルーとあるけど、それほどブルブルしておらず、
単に作品が掛けられている壁の色が青いだけというね(笑)
撮って良かったのは、ザ・北斎な冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏。
三角波から散る飛沫と不動の富士の対比。
見れば見るほど、はぇ~とため息が漏れるのだけど、後ろが詰まっているので、
あまりゆっくりも観てられないというのが悲しいところ。
それと初めて見たものの中では、百物語 笑ひはんにや、がゾクっときた。
子どもの生首を指差しニヤニヤと笑う般若。
なんでこんな絵描いちゃうの?と思いつつ、目が話せなかった。
それと北斎で一番良かったのは北斎漫画。
ショーケースに入っていて、1冊につき見開き1ページだったのだけど、
手にとってページをめくってみたいという欲望がわきまくったね(笑)
とまぁ、一通り回って、最後に国芳を2周ほどして撤収を決めた俺らなのでした。
ミュージアムショップの方はこんな感じ。
あまりパッとしてなかったけど、ガシャドクログッズがたくさんあって嬉しくなった。
帰りは久しぶりに西郷どんを眺めてきましたとさ。
ちなみに本日の戦利品。
雨が降るかも、なんて心配は杞憂で、良い天気で暑いくらいだったよ。
楽しかったな~。